近年、日本列島では地震活動が活発化しており、いつどこで大きな地震が発生してもおかしくない状況です。実際に被災した時に慌てないために、日頃から地震対策をしっかりと行うことが重要です。
しかし、地震対策といっても何から始めればいいのかわからない、具体的な方法がわからないという方も多いのではないでしょうか。
この記事では、初心者の方でもわかりやすく、今すぐできる地震対策を10個ご紹介します。
命を守るための地震対策
ではまず命を守るための地震対策について解説していきたいと思います。
家具の転倒防止対策:家具の倒壊は命を落とす危険性が高い
地震発生時、家具の転倒は大きな被害をもたらします。家具が倒れないように、以下の対策を行いましょう。
・家具転倒防止器具を設置する
家具転倒防止器具は、家具が倒れないように固定するための金具です。ホームセンターなどで購入できます。家具の転倒防止器具を選ぶ際は、家具の重さに合ったものを選びましょう。
・背の高い家具は壁から離す
背の高い家具は、地震の揺れで倒れやすくなります。壁から30cm以上離して設置することで、倒れる際の被害を抑えることができます。
・家具の上に重いものを置かない
家具の上に重いものを置くと、地震の揺れで倒れやすくなります。できるだけ床に置くようにしましょう。
参考資料
- 内閣府 防災情報:https://www.bousai.go.jp/kohou/kouhoubousai/h24/70/bousaitaisaku.html
- 東京都 防災ホームページ:https://www.metro.tokyo.lg.jp/english/guide/bosai/index.html
避難経路の確保:いざという時に安全に避難できるように
地震発生時、火災や建物倒壊などの二次災害が発生する可能性があります。安全に避難できるように、以下の点に注意しましょう。
・複数の避難経路を確保する
一つの避難経路がふさがれた場合に備えて、複数の避難経路を確保しておきましょう。自宅の構造を把握し、複数の出口があることを確認しておきましょう。
・避難経路の障害物を撤去する
避難経路に家具や荷物などの障害物がある場合は、撤去しておきましょう。普段から避難経路を整理しておくと、いざという時にスムーズに避難できます。
・家族と避難場所を共有する
家族と避難場所を共有しておくと、地震発生時にバラバラにならずに済みます。家族と連絡が取れなくなった場合に備えて、集合場所を決めておくことも大切です。
参考資料
- 消防庁 避難行動:https://www.tfd.metro.tokyo.lg.jp/lfe/bou_topic/jisin/life00.html
- 総務省消防庁 避難訓練:https://www.tfd.metro.tokyo.lg.jp/learning/contents/evacuation/contents02_1.html
地震発生時の行動:揺れを感じたらすぐに安全な場所へ
地震発生時は、慌てずに以下の行動を取ることが重要です。
揺れを感じたらすぐに安全な場所へ移動する
揺れを感じたら、すぐにテーブルの下など、頑丈な家具の下に移動しましょう。窓やガラスから離れ、頭を守るようにしましょう。
火の始末をする
火を使っている場合は、すぐに消火しましょう。コンロの火はもちろん、タバコなども消火しておきましょう。
エレベーターの使用は避ける
エレベーターは地震で停止する可能性があるため、使用を避けましょう。階段を使って避難しましょう。
参考資料
- 気象庁 地震発生時の行動:https://www.jma.go.jp/
- 内閣府 地震発生時の対応:https://www.bousai.go.jp/
停電・断水に備える:ライフラインの復旧まで備蓄で乗り切る
地震発生時は、停電や断水が発生する可能性があります。ライフラインが復旧するまで備蓄で乗り切るために、以下の準備をしておきましょう。
・飲料水・食料を備蓄する
最低3日分の飲料水と食料を備蓄しておきましょう。水はペットボトルやポリタンクで保存しておくと便利です。食料は缶詰やレトルト食品など、調理不要のものや保存期間が長いものを選びましょう。
・懐中電灯・ランタンを準備する
停電に備えて、懐中電灯やランタンを準備しておきましょう。LEDライト付きのランタンは、省電力でランニングコストが抑えられるためおすすめです。
・ラジオを準備する
情報収集のために、ラジオを準備しておきましょう。スマートフォンでラジオアプリをダウンロードしておくのもおすすめです。
・モバイルバッテリーを準備する
携帯電話の充電のために、モバイルバッテリーを準備しておきましょう。停電時でも携帯電話で情報収集や連絡を取ることができます。
・現金を用意しておく
停電や断水が発生すると、ATMが使えなくなる可能性があります。最低限の現金を用意しておきましょう。
家族との連絡方法を決めておく:いざという時に連絡を取り合えるように
地震発生時、家族と連絡が取れなくなる可能性があります。いざという時に連絡を取り合えるように、以下の方法を決めておきましょう。
携帯電話で連絡を取る
携帯電話で連絡を取る場合は、災害用伝言板やSNSなどを活用しましょう。災害用伝言板は、災害発生時に無料でメッセージを録音・再生できるサービスです。SNSは、家族や友人の状況を確認したり、情報を共有したりすることができます。
待ち合わせ場所を決めておく
携帯電話で連絡が取れない場合は、待ち合わせ場所を決めておきましょう。自宅や学校、駅など、家族が容易に集まれる場所を選びましょう。
家族と連絡を取り合うための方法を共有しておく
家族と連絡を取り合うための方法を共有しておくと、いざという時に役立ちます。携帯電話だけでなく、メールや手紙なども活用しましょう。
【2024年最新】地震発生時に役立つ地震対策グッズ人気おすすめ5選
地震発生時に役立つ最新の地震対策グッズをご紹介します。
携帯トイレ:停電・断水時にトイレを確保
停電や断水が発生した場合、トイレが使えなくなる可能性があります。携帯トイレがあれば、自宅や避難先でトイレを済ませることができます。携帯トイレを選ぶ際は、水溶性のものや燃えるものなど、種類があるので、用途に合わせて選びましょう。
簡易調理器具:火を使わずに食事を作れる
停電や断水が発生した場合、ガスコンロが使えなくなる可能性があります。簡易調理器具があれば、火を使わずに食事を作ることができます。簡易調理器具には、ガスストーブや固形燃料ストーブ、電子レンジなど様々な種類があります。
防災リュック:必要なものをまとめて持ち運べる
地震発生時に必要なものをまとめて入れておける防災リュックは、避難時に役立ちます。防災リュックを選ぶ際は、容量や機能性、背負い心地などを考慮しましょう。
懐中電灯・ランタン:停電時に明かりを確保
停電が発生した場合、懐中電灯やランタンがあれば、明かりを確保することができます。懐中電灯やランタンを選ぶ際は、明るさやランタイム、防水性などを考慮しましょう。
携帯ラジオ:情報収集に役立つ
停電が発生した場合、携帯ラジオがあれば、情報収集することができます。携帯ラジオを選ぶ際は、受信感度や電池持ち、機能性などを考慮しましょう。
その他役立つグッズ
- マスク: 埃や感染症から身を守るために役立ちます。
- ウェットティッシュ: 手指を消毒したり、体を拭いたりするのに役立ちます。
- 軍手: 家具の移動や避難時に手を怪我するのを防ぐのに役立ちます。
- ホイッスル: 助けを求める際に役立ちます。
- 現金: 停電や断水でATMが使えなくなった場合に役立ちます。
その他役立つ情報
- 自治体の防災情報を確認する: お住まいの自治体の防災情報を確認しておきましょう。ハザードマップや避難場所などの情報が掲載されています。
- 防災訓練に参加する: 自治体や地域で開催される防災訓練に参加することで、地震発生時の行動を学ぶことができます。
- 家族と地震について話し合う: 家族と地震について話し合い、それぞれの役割を決めておくことで、いざという時にスムーズに行動することができます。
まとめ
地震はいつどこで発生するかわかりません。日頃から地震対策をしっかりと行い、いざという時に備えましょう。
このマニュアルを参考に、ご自身に合った地震対策を行って頂けたらと思います。
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